
経営者のデスク周りを整えるなら、最初に決めたいのは「何を置くか」より「ここで、どの仕事を進めるか」です。考える、話す、届ける。この3つの動きがつながる机にすると、道具を増やす前に見直せることが見えてきます。
机には向かっているのに、夕方になると肝心の仕事が進んでいない。オンライン商談の準備に手間取り、AIを開いても何を頼もうか迷う……。40・50代のひとり社長には、そんな一日もあると思います。
札幌在住の、ひとり社長プロデューサー・和久井海十です。WOBS(ワクワクオンラインビジネススクール)校長として、経営者が自分の経験を仕事につなげるお手伝いをしています。
土曜日の今日は、札幌の書斎を入口に、私の仕事を支える道具と、その使い方の考え方をお話しします。実際に使ってきた配信機材は紹介しますが、机や椅子の型番、部屋の寸法など、ここで示せない仕様まで並べることはしません。
お伝えしたいのは、家具の見た目だけでは分からない「仕事場の中身」です。ITコンサル35年、約200社の支援、そしてWAKUTUBEの1000日連続ライブ配信で積み重ねた経験を、読者の机でも試せる形にしていきます。
この記事の要点(30秒でわかる)

- 経営者のデスク周りは、「考える・話す・届ける」の仕事から配置を決めます。
- 社長デスク周りの使いやすさは、道具の数より、仕事を始めるまでの手数で確認します。
- オンライン商談や配信では、カメラの性能だけでなく、声の聞こえ方と顔の明るさを確かめます。
- AIを仕事に使うには、目的、相手、材料、完成形を先に決めることが役立ちます。
- 書斎を整えた先の営業設計やAI実装は、WOBSで扱う学びにつながります。
経営者のデスク周りは、3つの仕事から考える

「考える・話す・届ける」を分けてみる
経営者の机では、種類の違う仕事が次々に起こります。売上の見通しを考えた直後に、お客様とオンラインで話し、その後は案内文を作る。ひとり社長なら、この切り替えを自分で引き受けることになります。
そこで、机の仕事を3つに分けてみてください。「考える」は方針や優先順位を決める仕事。「話す」は商談、相談、打ち合わせです。
「届ける」は、決めたことを相手に届く形へ変える仕事です。提案の連絡、発信、約束した情報の共有などが入ります。
この分け方をすると、片付けの基準も変わります。見た目が整っているかに加えて、「今やりたい仕事を、その場で始められるか」を確認できるからです。
机に置く前に、使う場面を言えるようにする
たとえば、マイクを置くなら「毎週の相談や動画収録で使う」と説明できるか。小物を置くなら「この作業で手に取る」と言えるか。使う場面が浮かばないものは、いったん机の外へ移して様子を見る方法があります。
机の上に余白ができると、次の仕事に取りかかりやすくなる人もいます。一方、必要な道具を毎回しまい込むと、それを出す準備が増えてしまいます。
何もない机を目指す必要はありません。「よく使うものが、使う場所にある」という状態を目指しましょう。

35年ITの仕事をしてきて、私が道具を見るときに大切にしたいのは、使う人が何をしたいのか、という点です。高機能でも、日々の仕事に結びつかなければ、便利さを十分に生かせません。
経営者の机も同じです。「この場所で、誰に、どんな価値を届けるのか」。そこから逆算すると、必要なものを選びやすくなります。
社長デスク周りの迷いは、仕事を始める手数で見つける

一日の最初の10分を振り返る
机周りが使いにくいと感じたら、朝の最初の10分を振り返ってみてください。席に座ってから、本題に入るまでに何をしていたでしょうか。
充電器を探した、接続をやり直した、今日やることを思い出そうとした。こうした小さな準備が重なると、仕事を始める前から気持ちが散ってしまいます。
まずは、つまずいた動作を3つ挙げれば十分です。「机が散らかっている」という大きな悩みを、「毎朝ケーブルを探している」という直せる問題に変えていきます。
- 毎回取り出すものは、使う位置の近くへ移す。
- 接続で迷うものは、用途が分かる状態に整える。
- 作業開始時に迷うなら、前日の終わりに次の一手を決める。
全部片付けるより、一つの動作を楽にする
土曜日に書斎を丸ごと片付けようとすると、それだけで疲れることがあります。途中で昔のものを見つけて、気づけば思い出の整理になっていたりしますよね(笑)。
最初は一つの動作だけで構いません。「オンライン商談を始める」「音声を録る」「今日の優先事項を決める」。このうち、いちばん頻度が高いものから手をつけます。
商談が多い人なら、接続と音声確認までを続けて行える状態にする。考える時間が不足している人なら、通知に気を取られず座れる時間を予定に入れる。困っている動作によって、整え方は変わります。

40・50代は、自分の使いやすさを基準にする
「50代 デスク周り」と検索して、おしゃれな机を眺めるのも楽しい時間です。ただ、写真の配置が、自分の体格や仕事の仕方に合うとは限りません。
文字を見るたびに顔を近づけていないか。マウスを動かすときに肩が上がっていないか。長く座る仕事ほど、自分の動きを確かめたいところです。
体に痛みや違和感が続く場合は、机の配置だけで判断せず、必要に応じて専門家に相談してください。ここではまず、無理な姿勢を前提にしない仕事場を考えましょう。
経営者の自宅書斎は、声と顔が届く場所にする

1000日続けた配信で、道具に求めるもの
私はWAKUTUBEで1000日連続ライブ配信を行いました。配信を続ける仕事では、話す内容に加えて、機材を使い、相手へ届けるところまでが日々の作業になります。
一回の特別な配信なら、準備に時間をかけることもできます。けれど、継続するなら、毎回同じところで迷わない使い方が大切になります。
これはオンライン商談にもつながります。相手を待たせず始められるか、声が聞こえるか、表情が見えるか。経営者の自宅書斎には、こうした「会話を始める準備」が必要です。
まず、自分の声を相手側で聞いてみる
マイクを持っていても、それだけで聞き取りやすい音になるとは限りません。口との距離、入力の設定、机に触れたときの音など、確認したいところがあります。
短く録音して、自分で聞いてみてください。声が小さすぎないか、音が割れていないか、話し始めが途切れていないかを確かめます。
本番と同じ位置に座り、普段の声量で試すことがポイントです。テストのときだけマイクに近づいても、商談中に姿勢が戻れば聞こえ方は変わってしまいます。

照明は、顔が見えるかで判断する
照明も、明るさを上げればよいというものではありません。まぶしくないか、顔に強い影が出ていないか、眼鏡に光が映り込みすぎていないかを見ます。
私はリングライトを使い、50代の顔がよく見える角度を研究しました。画面越しの見え方は、自分が思っている姿と少し違うことがあります。
まずは今ある部屋の明かりや窓の位置で確認して、それでも困る部分に道具を足す。この順番なら、必要な買い物を考えやすくなります。

相手に届く声と表情が整えば、会話の中身に集中しやすくなります。私にとって配信用の道具は、自分を飾るためだけのものではなく、伝えたい話を届けるためのものです。
ひとり社長のPC周辺は、AIに渡す仕事から整える

AIを開く前に、4つを決める
「AIを使えば、もっと仕事が進むはず」。そう思って開いたのに、何を入力するかで止まってしまう。この状態なら、最初に整えたいのは依頼の中身です。
ズバリ言ってもいい? AIを使う前に社長の判断が止まっているなら、道具を増やすだけでは仕事の流れは整いません。
依頼の前に、次の4つを言葉にしてみてください。長い文章にしなくても、一項目につき一文から始められます。
- 目的:この仕事で、何を前へ進めたいのか。
- 相手:誰が読み、どんな判断をするのか。
- 材料:使ってよい事実や、参考にする情報は何か。
- 完成形:どんな形で出てくれば、自分が確認できるのか。
「投稿を書いて」を、仕事の依頼に変える
たとえば、ただ「集客の投稿を書いて」と頼むより、相手と目的をはっきりさせます。「紹介で仕事を得てきた40・50代のひとり社長に、オンライン相談の準備を伝えたい」というようにです。
そのうえで、自分の経験や伝えたい内容を材料として渡します。「経験していない成功談は作らない」「確認が必要な部分は分かるようにする」という条件も添えます。
出てきた文章は、そのまま外へ出さずに確認します。自分が本当に言えることか、相手の悩みに答えているか、事実や数字は合っているか。この判断は、使う人間の仕事です。

道具の配置と、判断の順番を一緒に整える
「ひとり社長 PC周辺」を調べると、便利そうな道具にたくさん出会います。けれど、何の仕事を助けてほしいかが決まっていないと、選ぶ基準も揺れてしまいます。
発信を続けたいのか、提案の下準備を短くしたいのか、面談後の振り返りを整理したいのか。用途が決まってから、入力や確認をしやすい環境を考えます。
WOBSでも、AIを単独の便利機能として見るのではなく、営業設計や自分の行動とつなげて考えます。机の整備を、仕事を動かす仕組みまで広げていくイメージです。
机の上の仕事を、お客様とのつながりへ戻す

書斎の仕事は、相手に届いてから動き出す
机で案内文を作った。提案内容も考えた。けれど、そのまま誰にも伝えていなければ、相手との関係はまだ動きません。
経営者のデスク周りを見直すときは、作業をする場所と同時に、人との約束を実行する場所として考えてみてください。誰に何を届けるのかが決まると、今日やる仕事も具体的になります。
その場で相談に答える、約束した情報を届ける、以前話した課題を気にかける。大きな仕掛けの前に、できる行動があります。
東京のBNIとの出会いが、私の転機になった
私には、リーマンショックでリストラされ、44歳で東京・新橋の皿洗いアルバイトをした経験があります。その後、東京で出会ったBNIが、独立への支えになりました。
今の居住地は札幌ですが、この出来事の舞台は東京です。人生を振り返るとき、人との出会いと、そこから自分がどう動いたかは切り離せません。
だから私は、机の上の効率だけで仕事を考えないようにしています。作業の先にいる相手へ、何を渡せるのか。その問いを持っていたいのです。

先にできる貢献を、一つ決める
私が大切にしている考え方の一つが「先義後利」です。これは「先に与えること」。相手への貢献を先に置き、利益はその後に考える姿勢です。
ここでいう貢献は、何でも無償で引き受けることではありません。相手の困りごとを聞き、自分ができる範囲で役に立つことを考えます。
たとえば、面談後に約束した情報を一つ送る。そのための時間を、机に向かう予定の中へ入れる。こうすると、関係づくりが「時間があったらやること」から、日々の行動へ変わります。
札幌で立ち上げたBGF(ビジネスギフトフォーラム)も、ギフトの循環を大切にする活動です。書斎で考えたことを、人とのつながりへ戻していく。この往復を忘れたくありません。
土曜日の15分で、経営者の机を来週につなぐ

最初の5分で、止まった仕事を一つ選ぶ
書斎の見直しに、毎週何時間もかける必要はありません。まずは土曜日に15分、来週の仕事を始めやすくする時間を取ってみましょう。
最初の5分では、今週止まった仕事を一つ選びます。「机が使いにくかった」ではなく、「商談前の音声確認に手間取った」というように、場面まで絞ります。
その仕事が止まった理由も考えます。道具が見つからなかったのか、手順を忘れたのか、そもそも何を決めるべきか曖昧だったのか。理由によって、次の行動が変わります。
次の5分で、一か所だけ直す
次の5分では、選んだ問題に関係する場所だけを整えます。マイクの置き場所を決める、充電する場所をまとめる、使わないものを一つ移す。その程度から始めてください。
物の配置に原因がなければ、仕事の準備を直します。たとえば、面談前に確認する内容を決める、AIへ渡す材料を整理する、といった作業です。
机の上を片付けたのに仕事が進まないときは、見た目以外の部分に原因があるかもしれません。そこまで見えると、片付けにも意味が出てきます。

最後の5分で、月曜日の最初の行動を決める
最後は、来週いちばんに始める行動を一つ決めます。「営業を頑張る」ではなく、「相談を受けた相手へ、約束した情報を送る」といった形にします。
行動は、始めたかどうかを自分で確認できる大きさにしてください。大きな目標しかないと、机に座ってから再び考える時間が必要になります。
なまら立派な書斎がなくても、一つの仕事を始める準備はできます。今の環境で変えられるところを見つけると、来週の自分に小さな贈り物ができます^^

私が実際に使った/読んだもの

ここでは、私が使ってきた配信用の道具を3つ紹介します。掲載先は商品カテゴリーの検索ページなので、私が使う個体と同じ型番を指定するリンクではありません。用途を考える入口として見てください。
配信用コンデンサーマイク
1000日連続ライブ配信を支えてくれた相棒です。話す内容を準備しても、相手が聞き取りにくければ、受け取る負担を増やしてしまいます。
これから選ぶ方は、パソコンとの接続方法、設置できる場所、普段の声で録ったときの聞こえ方を確認してください。価格の比較に入る前に、自分の使う場面を決めると選びやすくなります。

配信用ウェブカメラ
Zoom商談もYouTubeも、カメラは会話の入口を支える道具です。私も、商談と発信に使ってきました。
選ぶ際は、画質の数字だけでなく、普段座る位置での映る範囲や、使うパソコンとの接続を確認しましょう。今のカメラで困っていることがなければ、買い替えを急ぐ必要はありません。

リングライト
50代の顔がよく見える角度を研究した道具です。照らす位置を変えると、顔の影や眼鏡への映り込みも変わるため、本番の姿勢で確認したいところです。
部屋の明かりで十分なら、そのままでも構いません。夕方の商談で顔が暗くなるなど、困る場面がはっきりしている方は、照明を補う選択肢として考えてみてください。

私の実話を、一冊にまとめました ──『つながり力の教科書』

『つながり力の教科書』は、私自身が書いた本です。リストラ後の再出発、BNIとの出会い、経営者との関わりを通じて大切にしてきた「つながり力」をお伝えしています。机の上の仕事を、その先にいる人との関係へつなげたい方に、手に取っていただけたらうれしいです。
もっと深く実装したい方へ ── WOBS で

机を整えると、次の課題が見えてくることがあります。発信の準備はできたけれど、誰に何を伝えるかが決まらない。AIで文章は作れても、相談や提案につながる流れを描けない。そこは、仕事の設計を考える段階です。
WOBS(ワクワクオンラインビジネススクール)は、6ヶ月・受講料120万円の講座です。「先義後利の営業設計」「マインドブロック解除」「AI実装」を3本柱にしています。
この記事を読んでいる40・50代の経営者にとっては、これまでの経験や人脈を、オンラインでも生かすために何を組み立てるかが大切になります。道具を揃えた先の、伝え方、行動の止まり方、AIへの仕事の渡し方をつなげて考えます。
講師の仕事場を、自分の仕事に置き換える
今回の記事は、WOBSの「経営者ライフ実況(WOBS講師紹介)」につながる内容です。講師が何を使っているかを見るだけで終わらず、その背景にある判断を自分の仕事へ置き換える入口にしてください。
たとえば、「マイクが必要か」という問いを、「自分は誰との会話を増やしたいか」へ広げる。「AIを使いたい」という希望を、「どの仕事の下準備を任せ、自分は何を判断するか」へ具体化する。こうした整理が、実装へ進む一歩になります。
受講料は小さな投資ではありません。まずは無料体験セミナーの案内を確認し、現在の課題と講座の内容が合うかを考えていただきたいと思います。
参加前には、「今止まっている仕事」「6ヶ月で実現したいこと」「自分で取り組める時間」を整理しておくと、検討しやすくなります。成果を約束する言葉より、自分が何を実行するかまで見通せることを大切にしてください。
WOBS(ワクワクオンラインビジネススクール)の無料体験セミナー詳細はこちら
よくある質問

Q. 経営者のデスク周りは、何から変えるとよいですか?
A. 一日の中で、繰り返し手間取る動作から見直してみてください。商談前の接続、充電器探し、今日の仕事選びなど、一つの場面に絞ると、配置を変えるのか、手順を決めるのかを考えやすくなります。
Q. 専用の書斎がなくても取り組めますか?
A. 取り組めます。使える机の一部や、限られた時間から始めてください。共用の場所なら、必要な道具をまとめて出し入れしやすくするなど、その場所で仕事を始める準備を整えます。
Q. マイク、カメラ、照明は、どれを先に買えばよいですか?
A. 今困っていることに合わせて決めます。まず手持ちの機材で録音や映像の確認をし、声、映り方、明るさのどこに不便があるかを確かめましょう。問題がなければ、3つを一度に購入する必要はありません。
Q. 40・50代でAIに慣れていなくても使えますか?
A. まずは、自分が内容を確認できる小さな仕事から試す方法があります。文章の構成案や、自分で用意した材料の整理などです。目的と材料を渡し、事実や表現を自分で確かめるところまでを、一つの作業として考えてください。
Q. WOBSは、机周りを整えるための講座ですか?
A. WOBSの中心は、営業設計、マインドブロック解除、AI実装です。この記事の机周りは、自分の仕事を見直す入口です。実際の学習内容や進め方は、無料体験セミナーの案内で確認し、課題に合うかを検討してください。
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まとめ

経営者のデスク周りを整える目的は、机の写真を完成させることより、自分の仕事を進めやすくすることにあります。「考える・話す・届ける」の流れで見ると、道具の選び方も、置き場所も変わってきます。
- まず、机で進めたい仕事を3つに分ける。
- 毎回手間取る動作を、一つだけ見直す。
- オンラインでの声と顔の届き方を確かめる。
- AIへ頼む前に、目的、相手、材料、完成形を決める。
- 机で準備したことを、お客様への行動につなげる。
- 土曜日の15分で、来週の最初の一手を用意する。
私の札幌での仕事も、道具だけで成り立っているわけではありません。1000日続けた配信も、人とのつながりも、準備したことを相手へ届ける行動の積み重ねです。
今日は机全体を変えなくて大丈夫です。「来週、この仕事を始めやすくするには何を一つ変えるか」。そこから、ご自身の書斎を育ててみてください。
感謝の気持ちを込めて。
※当サイトには一部アフィリエイトリンクを含みます。実際に自分で使っているものだけを紹介しています。

