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「先生、私のやり方が悪いんでしょうか?」— 名古屋の60代社長さまから出た、本音の質問

2026年5月21日、名古屋国際センター。
『つながり力の教科書』出版記念講演の質疑応答が始まって、すぐのことでした。
ある60代の社長さまが、少しためらいながら手を挙げて、こうおっしゃいました。
「先生、ちょっと聞いてもいいですか…正直、恥ずかしい話なんですけど。
うちも ChatGPT の有料プランを入れて、社員にも触らせて、もう半年になります。
朝から晩まで『AI、AI』って言ってるんです。
でも、月末に売上を見ると、何も変わってない。
時間が浮いた実感も、正直、ありません。
なんとなく『やってる風』になっているだけで…
これ、私のやり方が悪いんでしょうか?」
会場が、しんとなりました。
私は、その社長さまの目をしっかり見て、お答えしました。
ズバリ言ってもいいですか?
社長さまが入れたのは AI で、考え方を入れていないんです。
AI は ただの道具です。
道具を入れる前に「何を時短するか」を先に決めていないと、何も変わらないんですよ。
その瞬間、会場にいた他の経営者さまの大半が、深くうなずいてらっしゃいました。
「あ、これ、うちのことだ」という顔をされて。
うちのAIは動いている。
社員も触れる。
ChatGPT 有料プランも入れた。
でも、売上に効いている実感がない。
時間も思ったほど減っていない。
そして、なんとなく「やってる風」になっている。
これが、いまの中小企業経営者の AI 活用のリアルです。
私、和久井海十(わくい かいと)と申します。
札幌でセルフメディアエイジェント株式会社を経営している61歳の現役社長です。
ITコンサル35年・約3,000社の中小企業さまの伴走と、毎日 業務でChatGPT・Claude・Geminiを使い倒している立場から、ひとつハッキリお伝えします。
経営者のAI活用で、結果が出る人と、出ない人を分ける差は、能力ではありません。
たった3つの「視点」の違いだけです。
第1の差:「AIで何を時短するか」を決めている人だけが、勝てる
名古屋で参加してくれた 40代男性の社長さま(製造業)が、こうおっしゃいました。
「ChatGPTで議事録を作るとか、メールを書くとか、そういう基本は分かるんです。でも、結局それって、自分が30分でやっていたことを5分に短縮しただけで、月の終わりに見ると、売上は変わってないんですよ」
これ、めちゃくちゃ大事な発見です。
「AIで時短した」と、「AIで売上が増えた」は、別物なんですね。
35年・3,000社を見てきた経験から言うと、AIで売上が変わる経営者は、3つの問いの答えを 先に 決めています。
- 自分が今、最も時間を奪われている業務は何か(週に何時間か)
- その時間を浮かせたら、その時間で何を新しくやるか
- 新しくやることが、3ヶ月後の売上にどう繋がるか
この3つを書き出している経営者は、AIを入れてから3ヶ月で売上10〜30%増を当たり前に作っています。
書き出していない経営者は、「ChatGPT 便利だね」で終わって、半年後に解約します。
道具を入れる前に、道具で空けた時間で何をやるかを決める。
これが、AIで結果が出る経営者の第1の差です。
第2の差:「自分が一番苦手な業務」からAIに任せている
「自分が得意なことから AIに任せて何が悪いんですか?」
これ、名古屋の質疑応答でも50代女性の社長さま(コンサルティング業)から、まさに同じご質問をいただきました。
「私、文章を書くのが大好きなんです。だからChatGPTで文章を書くのは、なんだか申し訳なくて、避けていました」と。
ズバリ言ってもいいですか?
順番が逆です。
AIで売上が変わる経営者は、自分が一番 苦手 で・一番 時間を取られていて・一番 後回し にしている業務からAIに任せます。
なぜか。
得意な業務は、AIに任せても短縮できる時間が知れています。だってあなたが速い。
苦手な業務は、あなたが普段3時間かかっていることを、AIなら15分で終わらせます。差が大きいんです。
私自身、35年 経営者支援をやってきて、苦手なのは「経理の月次まとめ」と「日々のSNS投稿の継続」でした。
両方とも、毎月毎月 私の時間を 30時間 ずつ奪っていた領域です。
ここをClaudeとChatGPTで仕組み化したのが 2年前。
結果、経理に毎月かけていた30時間が3時間に。
SNS投稿の継続率は月の20%から95%に。
私の場合、ここで浮いた50時間以上を、すべて「目の前の社長さま1人と話す時間」に投入しました。
だから3,000社を超えて支援できたし、今 こうして名古屋にも東京にも、毎月のように 講演で呼ばれる流れが生まれました。
苦手からAIに任せる。
これが、AIで結果が出る経営者の第2の差です。

第3の差:「人」と「AI」の両方を持つ経営者だけが、最後に勝つ
「和久井先生は、AIを毎日 業務で使ってらっしゃるけど、お客さまとの関係も濃いですよね。AIと人、両方持つコツって何ですか?」
名古屋の講演会で、最後に、ある40代男性の社長さま(士業)が、こんな すごくいい質問をくださいました。
ズバリ言ってもいいですか?
コツなんてありません。順番だけです。
35年・3,000社を見てきた結論を申し上げます。
AIだけで完結する経営者は、必ず壁にぶつかります。
人だけで頑張る経営者は、いずれ疲弊します。
両方持つ経営者だけが、長く勝ち続けます。
具体的には、こういう順番です。
- AIで自分の時間を月50時間 浮かす
- 浮いた50時間を、目の前の人と会う時間に全部投入する
- 会った人から、また新しい仕事が紹介される
- 新しい仕事をAIと一緒に高速で回す
- また時間が浮く
この循環を 6ヶ月 回した経営者は、年商が1.5倍から3倍になります。
私自身、10年以上 BNI(ビジネス・ネットワーク・インターナショナル)で12,500人 の経営者と一緒に紹介営業の仕組みを実践してきました。
そして毎日 AIで時間を浮かして、その時間で人と会う。
これが私の、いまの1日の作り方です。
ものすごく シンプル ですが、これが いちばん 強い と確信しています。
AIで時間を作って、人と会う時間に投入する。
これが、AIで結果が出る経営者の第3の差です。
名古屋で参加者の社長さまから出た「ありがとうの言葉」
講演の後、参加者の社長さまから、こんなお言葉をいただきました。
- 「会社に戻って、月曜の朝一番にAIで時短する業務を3つ書き出します」
- 「自分の苦手から任せる、これは目からウロコでした」
- 「先生のように、AIと人 両方の道具を持つ社長になりたい」
なまら嬉しい言葉です。
私が講演で1番大切にしているのは、その日の夜に1人でも「明日 これ やってみよう」と思える行動を、ちゃんと持ち帰ってもらうこと です。
理論で終わって「いい話だったね」で終わる講演は、私はやりません。
明日 売上1円でも増える道具を渡す。
これが私の35年やってきた仕事の作法です。

名古屋出版記念講演にご参加くださった経営者の皆さまと(2026年5月21日)
40代・50代の経営者さまへ 最後にお伝えしたいこと
私自身、44歳で外資系IT商社をリーマンショックでリストラされて、新橋で皿洗いのアルバイトをしました。
その時、ものすごく救われた言葉が、ある先輩経営者さまからかけていただいた、これです。
「和久井さん、もう一度 経営者を 助ける 立場に 戻りなさい。あなたには 35年 の 現場感 が ある」
その言葉で、私はもう一度 立ち上がりました。
AIの時代だからこそ、「人と会って助け合う経営者」が強くなります。
道具はどんどん安く速く賢くなる。
でも人が人を助けるその力だけは安くならない。
40代・50代の社長さまは、まさにこの両方を持てる世代です。
AIに振り回されないでください。
AIを使い倒して、目の前の人と会う時間を増やしてください。
それが、いまの時代をいちばん強く生き抜く経営者の姿だと私は確信しています。
あなたへの問いかけ
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
ひとつだけ、お聞きします。
あなたが、明日の朝9時に、AIで時短する業務を1つ決められるとしたら、何を選びますか?
紙とペンを出して、5分で書き出してみてください。
それが、あなたのAI活用の第一歩です。
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関連書籍(AI×経営者を深める3冊)
1. 『つながり力の教科書』(和久井海十・共同文化社・2026年1月刊)
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35年・3,000社の現場で見えてきた「人とつながる力」を、3人の起業家の物語で学べる1冊。
2. 『AIのド素人ですが、10年後も仕事とお金に困らない方法を教えて下さい!』(木内翔大・SHIFT AI代表)
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PRESIDENT 2026年5月29日号で Claude を「文章作成 No.1」と評する SHIFT AI 代表の入門書。
3. 『AI革命 自由な時間が無限に生まれる思考革命』(茶圓将裕・デジライズ代表)
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GMO含む大企業のAI顧問の著者が語る、AIで時間を作る思考法。経営者向け。
まとめ
経営者がAIに使われる人と、使い倒す人を分ける差は、能力ではなく 視点 です。
- 第1の差:AIで何を時短するかを先に決める
- 第2の差:自分が一番 苦手 な業務からAIに任せる
- 第3の差:AIで浮いた時間を、人と会う時間に投入する
この3つを実践した経営者は、6ヶ月で年商1.5〜3倍を普通に作ります。
明日の朝、紙とペンを出して、AIで時短する業務を1つ選んでください。
それが、あなたの経営者人生の大きな分岐点になるかもしれません。
感謝の気持ちを込めて。
和久井 海十(わくい かいと)
セルフメディアエイジェント株式会社 代表取締役
『つながり力の教科書』(共同文化社・2026年1月)著者
札幌 観光大使/2024年 東久邇宮記念賞 受賞

