
「AIが営業を全部やってくれる時代が来たら、営業職はなくなるんですか?」
この質問、WOBSの受講生や経営者の勉強会でも、月に何度も受ける。
結論を先に言う。「なくなる営業」と「なくならない営業」は、すでに分かれている。そしてその境界線は、AIを使いこなしているかどうかではなく、「人との信頼関係を設計できているかどうか」だ。
私、和久井海十はITコンサル35年・累計3,000社・12,500人を支援してきた。そしてリーマンショックの波をモロに受けて、44歳でリストラされた当事者でもある。テクノロジーの変化で仕事を失う痛みは、人ごとじゃない。だからこそ、煽らずに、今見えている真実を伝えたい。
30秒でわかる結論
- 「AI営業でなくなる仕事」は実在する。ただし「営業職全体」ではなく「作業としての営業」が消えていく
- 生成AIの営業活用事例は2026年現在すでに中小企業でも広がっており、使わない側が競争劣位に置かれている
- ChatGPT営業プロンプトや営業自動化AIは「代替」ではなく「武器」。設計する人間がいなければ動かない
- リーマンショックでリストラされた経験から言える。「テクノロジーの波」で消えるのは、人にしかできないことを磨いていなかった人だ
- AI営業を活用しながら、人としての信頼を先に渡す設計──これができる経営者は、むしろAI時代に強くなる
44歳でリストラされた私が、AI時代に思うこと
2008年、リーマンショックが起きた。私はその波を直撃して、会社を追われた。44歳だった。
その後、東京・新橋の飲食店で皿洗いのアルバイトをした。あの頃の記憶は今も鮮明だ。朝5時に起きて、ランチの仕込みを手伝い、深夜に帰る。「ITコンサルで飯を食っていた人間が、なぜここにいるんだろう」と思いながら、ひたすら皿を洗った。
でも今、あの経験があるから言えることがある。
「テクノロジーの変化で仕事を失うのは、AIのせいじゃない。自分が何者かを言語化できていなかったから消えた」ということだ。
今のAI営業の議論を見ていると、2008年当時と同じ空気を感じる。「なくなる、なくなる」という恐怖が先行して、「では自分は何に集中するべきか」という設計が後回しになっている。
ズバリ言ってもいい? AIは営業という「職種」を消さない。「考えなくてもできる作業」だけを消す。そこを混同している人が、一番危ない。
「AI営業でなくなる仕事」と「なくならない仕事」の境界線
35年、IT現場を見てきた私が整理すると、こうなる。
AIが代替しやすい「作業としての営業」
- テンプレート化された営業メールの作成・送信
- 見込み客リストの収集・スコアリング
- FAQ対応・初回問い合わせへの自動返答
- 提案資料のドラフト作成(ChatGPT営業プロンプトで十分できる)
- アポイント日程の調整・リマインド
これらは「営業自動化AI」がすでに実装されており、フォーム営業の自動化AIとしても活用されている。使わない会社は、使う会社との競争でコストと時間の両方で負ける。
AIには代替できない「関係性としての営業」
- 初めて会う相手に「この人だから話したい」と思わせる空気感
- 相手の言葉の裏にある本当の悩みを聴く力
- 信頼関係の積み上げに必要な、長期的な「先に与える」行動の設計
- クレームや感情が絡む場面での判断と言葉の選択
- 経営者同士のコミュニティ内での紹介・口コミの発生
私がBNIと出会ったのは東京時代だ。2万人を超える経営者・ビジネスパーソンと名刺を交わす中で気づいたことがある。「紹介が生まれる瞬間は、AIが介在していない瞬間だ」ということだ。
人が人を紹介するのは、「この人は信頼できる」という感情が動いたときだけ。その感情を動かす仕掛けは、人間が設計しなければならない。
生成AI営業の活用事例:中小企業の現場で実際に起きていること
WOBSの受講生から届く相談の中で、2025年後半から急増しているのが「生成AI営業活用事例を教えてほしい」という声だ。
実際に私が支援した経営者の例を3つ挙げる。
事例1:ひとり社長のコンサルタントがChatGPTで提案書作成時間を8割削減
北海道・札幌のコンサルタント経営者(50代男性)は、毎回1〜2日かけていた提案書をChatGPT営業プロンプトで構成設計し、自分はレビューと感情的な文言の調整だけに集中する形に変えた。
「作業時間が減った分、クライアントと直接話す時間が増えた。成約率が上がった」という報告をもらった。AIが時間を作り、人間関係に投資できるようになった好例だ。
事例2:コーチング事業者がLinkedIn×AI活用で初月に3件受注
LinkedInを活用した営業設計とAIによる投稿サポートを組み合わせた事例。LinkedIn営業でメッセージを送る前に、相手のプロフィールをAIで分析し、共通点や話題を事前に把握してからアプローチする方法だ。
「売り込まずに、相手の課題に共感するメッセージを送ったら、相手から『話を聞かせてほしい』と連絡が来た」という話を聞いた。AIは「調査ツール」として使い、感情の接点は人間が作る。この設計が正しい。
事例3:士業事務所が問い合わせフォームの自動化AIを導入して受電対応を6割削減
税理士事務所がフォーム営業の自動化AIとチャットボットを組み合わせた事例。初回問い合わせへの返答・資料送付・日程調整をほぼ自動化した。スタッフが「本当に相談が必要な人」と話す時間が増え、顧客満足度が上がった。
「営業職AI活用」の本当の使い方──ChatGPTプロンプト実践例
「ChatGPT営業プロンプト」と検索する人が増えている。使い方を具体的に整理しておく。
①営業メールの作成プロンプト(基本型)
「あなたは〇〇業界に詳しいビジネスコンサルタントです。以下の情報をもとに、初めてアプローチする見込み客への営業メールを200字で書いてください。トーンは丁寧・親しみやすい。売り込みは最小限に。相手の課題への共感から入ること。」
このプロンプトの肝は「売り込みは最小限に」の一文だ。AIに量産させた売り込みメールは、相手にAI臭が伝わった瞬間にゴミ箱行きになる。AIは「書く」ために使い、「伝わるかどうか」は人間が判断する。
②営業リスト作成プロンプト(業界絞り込み型)
「以下の条件に合う企業の特徴と、アプローチの切り口をリストアップしてください。業種:〇〇、規模:従業員10〜50名、課題感:〇〇に困っている可能性が高い。」
ChatGPT営業リスト作成プロンプトとして使えるが、実際の企業情報は別途確認が必要だ。AIは「方向性の仮説」を出す道具であって、データベースではない。
③営業ロープレ(音声・テキスト型)
ChatGPT営業ロープレの音声機能を使い、想定顧客役のAIと会話形式で練習する方法もある。「この断り文句が来たらどう返すか」の練習に使える。本番前の壁打ち相手として非常に優秀だ。
営業自動化AIの「落とし穴」──3,000社支援で見えたリアル
実は、「営業自動化AI」を導入して失敗した会社のパターンも、私はたくさん見てきた。失敗の共通点を挙げる。
- 「自動化すること」が目的になり、顧客との接点の質が下がった
- AIが送ったメールが「一斉送信感」を醸し出し、返信率がむしろ落ちた
- 自動化のツールを入れたが、設計する人間がいなくて放置された
- フォーム営業の自動化AIを使ったが、法人相手の商材には合わず迷惑がられた
- ChatGPTで作ったコンテンツをそのまま公開して、信頼性が下がった
35年のITコンサル経験から言う。ツールは「設計する人間の質」以上の結果を出さない。AIも例外ではない。
私がWOBSで伝えているのは「AIの使い方」だけではない。「AIを使う人間として、どう相手に価値を先に渡すか」という設計思想だ。先に与えること──これが、テクノロジーがいくら変わっても変わらない営業の本質だと思っている。
WAKUTUBE(私のYouTubeチャンネル)で1000日連続ライブ配信を続けた。毎朝、売り込みなしで情報を届け続けた。その結果、「お願いされる状態」が生まれた。AIを使おうが使うまいが、「先に与える」設計があるかどうかが全てだ。
「AI 営業 活用 本」として私が今すすめる1冊
「AI営業 活用 本」で検索している人に、一度立ち止まって考えてほしいことがある。
AIツールの使い方を解説した本は次々と出てくる。でも、ツールが変わるたびに本を買い替える学び方は、消耗する。それより「人に選ばれる原理」を学んだほうが、AIが何世代進化しても使える。
私が書いた「つながり力の教科書」はBNIで2万人と会う中で気づいたことを全部詰め込んだ本だ(笑)。「売り込まずにお願いされる状態をどう作るか」というテーマで書いており、今読み返すとAI時代の営業設計に直結する内容になっていると思っている。
AIで作業を自動化する前に、「そもそも誰に、何を、なぜ届けるのか」の設計が必要だ。その設計思想の土台として読んでほしい。
私が実際に使った・読んだもの
「AI営業 活用」を本気でやるなら、情報発信の基盤も整える必要がある。私が実際に使っているものだけを紹介する。
①つながり力の教科書(自著・Amazon)
先ほど触れた通り、私自身が書いた本だ(笑)。BNIで2万人と会って気づいたことを全部詰め込みました。AI営業の前に「選ばれる人間になる設計」を知りたい方に読んでほしい。
②SWELL(WordPressテーマ)
このブログ selfmedia.jp も SWELLで作っている。難しい設定なしで整うのが助かっている。AI営業の情報発信を始めるなら、サイトの見た目は信頼性に直結する。ごちゃごちゃしたテーマは損をする。
③XServer for WordPress
selfmedia.jp のサーバーもエックスサーバーだ。表示が速く、WordPressの初期設定もほぼ自動。35年IT現場を見てきて、最初のサーバー選びで失敗する人をたくさん見た。ここは堅い。AI活用の情報発信拠点を作る第一歩として、まずサーバーを固めてほしい。
④XServer SSL(格安SSL証明書)
selfmedia.jp もSSL対応している。今はSSLなしのサイトは検索でもブラウザでも不利になる。営業のサイトでSSLがないと、それだけで信頼を損なう。コストは小さいが、効果は大きい。
比較表でわかる選び方
| 商品・ツール | こんな人に合う | AI営業との相性 | コスト感 | 和久井の一言 |
|---|---|---|---|---|
| つながり力の教科書 | 「人に選ばれる設計」を学びたいひとり社長・先生業 | ◎ AI活用の前提思想として最適 | 書籍1冊分 | AI時代でも変わらない土台がある |
| SWELL(WordPressテーマ) | 情報発信でAI営業の認知を広げたい経営者 | ○ ブログ・LP作成が速い | 買い切り型・中程度 | 整ったサイトは信頼性の入口 |
| XServer for WordPress | WordPress初心者・速さと安定を重視する人 | ○ AI活用の発信基盤として安定 | 月額・低〜中程度 | 35年で一番壊れないと思っている |
| XServer SSL | サイトを立ち上げる全員・SSL未対応の人 | △ 直接ではないが信頼の基盤 | 格安〜無料プランあり | ないと損をするだけ |
| ChatGPT(無料〜有料) | 営業メール・提案書・ロープレを効率化したい人 | ◎ 営業自動化AIの中心ツール | 無料〜月額3,000円前後 | 使い方の設計が9割 |
よくある質問
Q1. 「AI 営業 なくなる」は本当ですか?営業職は消えますか?
「作業としての営業」は確実に減る。でも「関係性を設計する営業」はなくならない。正確には「誰でもできる営業作業」が消えて、「その人だから任せたい」という営業だけが残る時代になる。AIを道具として使いながら、人としての信頼を先に渡せる経営者は逆に強くなる。
Q2. ChatGPT営業プロンプトを使えば成約率は上がりますか?
プロンプトだけでは上がらない。「何を伝えるか」の設計が先にある人が使えば、時間が浮いて顧客との接点に使える。設計なしにプロンプトだけ使っても、AI臭のするメールが大量生産されるだけだ。使う前に「誰に、何を、なぜ届けるか」を言語化することが先だ。
Q3. 営業事務はAIでなくなりますか?
定型的なデータ入力・日程調整・書類作成はかなりの部分が自動化される。ただし「誰かが設計し、管理する仕事」は残る。「AIを動かす人」になることが、事務職の生き残り戦略だ。
Q4. 生成AI営業活用事例を見ると華やかですが、ひとり社長でも使えますか?
むしろひとり社長のほうが使いやすい。大企業はシステム連携や社内承認が必要だが、ひとり社長は今日決めて明日使える。WOBSの受講生でも、道具を揃えれば1〜2週間で動き出している人がいる。始める敷居は低い。
Q5. LinkedIn営業 活用はAIとどう組み合わせますか?
LinkedIn営業でAIを使う場面は主に3つ。「相手のプロフィール分析と共通点の抽出」「接続メッセージのドラフト作成」「投稿コンテンツのアイデア出し」だ。ただし実際に送るメッセージは必ず人間が手を入れる。AIが作ったまま送ると、受け取った側に伝わる。相手をリスペクトしているかどうかは、文章の端々に出る。
もっと深く実装したい方へ ── WOBS
「AI営業の仕組みを学びたいけれど、何から手をつければいいかわからない」という相談をよくもらう。
私が主宰するWOBS(ワクワクオンラインビジネススクール)では、40〜60代の経営者向けに「AI実装モジュール」を含む6ヶ月講座を提供している。「先に与える営業設計」「マインドブロック解除」「AI実装」の3本柱で、売り込まなくてもお願いされる状態をゼロから作る内容だ。
まず無料体験セミナーで話を聞いてみてほしい。合うかどうかは、そこで判断してもらえればいい。
WOBS(ワクワクオンラインビジネススクール)の無料体験セミナー詳細はこちら
あわせて読みたい
まとめ
「AI営業はなくなるのか」という問いに、私の答えはこうだ。
「作業は消える。でも、人を動かす力は消えない。」
私は44歳でリストラされ、東京・新橋で皿洗いをした。テクノロジーの波で仕事を失う痛みは、身をもって知っている。だから「AI怖い」という気持ちは、笑えない。
でも同時に、35年のITコンサル経験から言えることがある。ツールの波は必ず来る。そのたびに「ツールを使いこなす人間」と「ツールに使われる人間」に分かれてきた。
ChatGPT営業プロンプトも、営業自動化AIも、LinkedIn活用も、全部「道具」だ。道具を使う人間が、誰に何を先に渡すかという設計を持っていれば、AIはあなたの最強の相棒になる。
ここだけの話、私がWOBSで一番時間をかけて伝えているのは「AIの使い方」じゃない。「先に与えること」の設計だ。それさえあれば、ツールが何であっても、人はあなたのもとに来る。
3,000社・12,500人を支援してきた35年の結論は、シンプルだ。「信頼を先に渡した人が、最後に成幸する。」
感謝の気持ちを込めて。
※当サイトには一部アフィリエイトリンクを含みます。実際に自分で使っているものだけを紹介しています。

