
紹介営業の本を5冊買いました。
全部読みました。
でも、動けませんでした。
これは私・和久井海十の話です。
44歳でリストラされ、東京・新橋で皿洗いをしていた頃から、ここ数年のWOBS運営まで、「紹介で仕事が来る仕組み」を作るために、どれだけの本を読んだかわかりません。
ITコンサルとして35年、3,000社・12,500人と関わってきてわかったことがあります。
「本を読む量」と「紹介が来る量」は、ほとんど比例しない。
でも「使いきった1冊」と「紹介が来る量」は、強く比例します。
今日はその「使いきった1冊」を実名で紹介しながら、紹介営業の仕組み化に本当に効く書籍の選び方を、私の書棚を実況しながらお伝えします。

30秒でわかる結論

- 紹介営業の本は「読んで満足」になりやすい。選び方に基準が必要
- リファラル営業・紹介営業の仕組み化に効く本は「ギブの哲学」が根幹にある
- BNIで紹介された名著は、読んで終わりでなく「行動設計」まで書かれている
- 5冊読むより1冊を「人に説明できるまで」読み込んだ方が紹介は増える
- 私が最終的に絞った1冊は、自分でも書いた本に通じる「先に与えること」の哲学を持つ本だった
私の書棚に5冊並んでいた頃の話

2010年代の後半、私はWOBSの前身となるオンラインスクールを立ち上げようとしていました。
当時、札幌でBGF(ビジネスギフトフォーラム)を立ち上げたばかりで、「紹介で仕事が来る仕組み」を言語化したくて、関連本を手当たり次第に買い集めていました。
棚に並んだのは、営業の仕組み化を語る本、リファラル採用の解説書、人脈術を謳う本、BNIのメソッドを解説した洋書の翻訳版、そして「紹介営業で年収2倍」系のタイトルの本。
5冊、一気読みしました。
ズバリ言ってもいい?
全部読み終わった次の日、私は何もできませんでした。
「なるほど」の積み重ねが多すぎて、どこから動くかわからなくなっていたんです。
これ、40代・50代のひとり社長によくある罠です。
本を読む力があるから、読むだけで「わかった気」になってしまう。
でも紹介営業は「知識」じゃなくて「習慣と設計」なので、読んだだけでは1件も増えません。
紹介営業の書籍に共通する「3つの罠」

5冊読んで気づいた、紹介営業の本が「読み終わって終わり」になりやすい理由があります。
3つにまとめると、こうなります。
- 「紹介してもらうコツ」の列挙で終わっており、仕組みの「設計図」がない
- 著者の属する業界(不動産・保険・MLM)の文脈が強すぎて、ひとり社長に当てはまらない
- 「信頼関係を築こう」で終わる。どう築くかの「行動レベル」まで落ちていない
私がITコンサルの現場で12,500人と向き合ってきた感覚でいうと、紹介営業の仕組み化に本当に必要なのは「テクニックの本」ではなく「哲学の本」です。
テクニックは3ヶ月で陳腐化しますが、哲学は10年使えます。

BNIで紹介された本が、なぜ違ったのか

私がBNIと出会ったのは東京です。
当時、リストラから立ち直る過程でビジネスネットワーキングの組織に飛び込み、そこで初めて「ギブから始める紹介営業」の実態を体で学びました。
BNIのメンバーは「紹介営業の本、何を読んだ?」という会話をよくします。
そこで複数のメンバーが口を揃えて挙げたのが、後述する2冊でした。
テクニック本ではなく、人間関係と与えることの哲学を書いた本です。
「先に与えること」、つまり先義後利の考え方が土台にある本は、紹介営業の仕組みと相性が抜群です。
なぜなら、紹介営業の本質は「私を信頼して誰かに紹介してくれる人を増やすこと」であり、そのためには相手が得をする行動を先に積み重ねるしかないからです。
BNIで出会った経営者の多くが「人生を変えた1冊」に挙げる本が、完訳7つの習慣です。
私も初めて読んだとき、第4の習慣「Win-Winを考える」の章で手が止まりました。
「紹介してほしいなら、相手がWin-Winと感じる状態を先に作れ」という当たり前のことが、これほど論理的に書かれているとは思っていなかった。

5冊を読んで、私が「1冊に絞った」判断基準

実は、私が最終的に「この1冊を中心に据える」と決めた基準は3つです。
- 読み終わった翌朝、すぐ動ける「行動の最小単位」が書かれているか
- 「与えること」が土台にある哲学か(テクニック偏重でないか)
- 繰り返し読めるか。読むたびに新しい発見があるか
この3つで選んだとき、5冊の中で残ったのは「GIVE & TAKE」でした。
アダム・グラントが書いた、ギブする人間が最終的に最も成功するという研究ベースの本です。
私が「先義後利を学術的に証明してくれた1冊」と呼んでいる理由がここにあります。
私が感覚でやってきた「先に与える人が最後に勝つ」という信念を、データと事例で裏付けてくれた。
読んだあとに「私はGiverとして何ができるか?」という問いが自然に生まれ、翌朝から動けます。

ただし、GIVE & TAKEだけでは「具体的な紹介の仕組み化」まで落とせません。
哲学はわかった。では「誰に・何を・どのタイミングで」渡すかの設計が別途必要になります。
そこで私が自分自身で書いたのが「つながり力の教科書」です(笑)。
BNIで2万人近くと名刺を交わし、1000日連続でWAKUTUBEのライブ配信を続けて気づいたことを全部詰め込みました。
紹介営業の「哲学」をGIVE & TAKEで入れて、「設計と行動」をつながり力の教科書で補う。
この2冊の組み合わせが、私の書棚の「最終形」です。
リファラル営業の仕組み化に本だけでは足りない理由

紹介営業の仕組み化について本で調べている方に、一つ伝えたいことがあります。
本は「地図」であって「足」ではありません。
私がWAKUTUBEで1000日連続ライブ配信を続けた理由の一つは、「紹介が来る仕組みを実験し続けること」でした。
本を読んで学んだことを、毎日配信の中で試して、反応を見て、修正する。
その積み重ねの中で「これが機能する」という手触りが生まれました。
リファラル営業・紹介営業の仕組み化で多くの方がつまずくのは「誰に最初に声をかけるか」の判断です。
本には「信頼できる人に」と書いてある。でも信頼できる人が100人いたら、誰から始めるのか。
ここが「本の限界」です。
本はフレームワークを教えてくれますが、あなたの人間関係の地図を読んでくれるわけではない。
だから私は、本を読んだあとに「自分の人間関係を棚卸しするワーク」を必ずセットにしています。

紹介営業の本を選ぶなら「この順番」で読む

ここまで読んでくれた方のために、私が今から始める人に勧める「読む順番」を共有します。
- まず「人を動かす」を読む。人間関係の土台を作る古典。営業の原点であり、読み返すたびに発見があります
- 次に「GIVE & TAKE」を読む。なぜ先に与えることが紹介につながるのかの哲学を入れる
- 3冊目に「つながり力の教科書」を読む。BNIや倫理法人会などリアルネットワークで実際に使える「設計」を学ぶ
- 余裕があれば「完訳7つの習慣」を読む。Win-Winの設計思想が、紹介営業の中長期戦略と直結する
- さらに深めたい場合は「マネジメント[エッセンシャル版]」。ひとり社長として「貢献から始める」考え方の原典
この順番は、私が35年のコンサル経験と3,000社の支援の中で「この流れで読んだ方が定着する」と感じた順です。
1冊ずつ、読んで実践して、から次に進む。
並行読みは「読んで満足」のループにはまるリスクがあります。
私が実際に読んで、今も手元に置いている本

ここからは、実際に私が読んだ本を正直に紹介します。
アフィリエイトリンクも含まれていますが、読んでいない本は紹介しません。それが私のルールです。
1. つながり力の教科書(和久井海十・著)

私自身が書いた本です(笑)。
BNIで2万人と会って気づいたことを全部詰め込みました。
紹介営業の「設計」に迷ったとき、最初に手に取ってほしい1冊です。
売り込まずにお願いされる状態を作るための、具体的な行動設計が書かれています。
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2. GIVE & TAKE(アダム・グラント・著)

先義後利、つまり「先に与えること」を学術的に証明してくれた1冊です。
紹介営業の哲学的土台として、私が最も繰り返し読んでいる本の一つ。
「なぜ私は紹介営業をするのか」という根っこを固めてくれます。
3. 人を動かす・文庫版(デール・カーネギー・著)

営業の原点です。読み返すたびに発見があります。
「紹介してもらう」前に「信頼される人になる」ための土台を作る本として、40代・50代のひとり社長に特に勧めたい。
テクニックではなく人間としての在り方を問われる内容なので、読むたびに気づきが変わります。
4. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復(スティーブン・R・コヴィー・著)

BNIで出会った経営者の多くが「人生を変えた1冊」に挙げる本です。
Win-Winの章は、紹介営業の設計思想そのものです。
「相手にとって何がWinか」を考える習慣が、紹介を呼ぶ人間関係の基盤になります。
5. マネジメント[エッセンシャル版](ピーター・ドラッカー・著)

ひとり社長にこそ必要な「貢献から始める」考え方の原典です。
紹介営業の仕組み化を「自分だけのシステム」として設計するとき、ドラッカーの「貢献への問い」が道しるべになります。
ITコンサルとして35年使い続けている思考の土台の一つです。
6. ゼロ・トゥ・ワン(ピーター・ティール・著)

競争しない場所で勝負する。小さな会社ほど効く考え方です。
紹介営業の仕組み化においても「自分だけのポジション」を作ることが前提になります。
「なぜあなたに紹介するのか」の答えを持つための思考訓練として読んでほしい1冊。
比較表でわかる選び方

| 書籍名 | 読む目的 | 紹介営業との関連度 | 読みやすさ | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|
| つながり力の教科書 | 行動設計・仕組み化 | ★★★★★ | ★★★★★ | ひとり社長・先生業 |
| GIVE & TAKE | 哲学・信念の整理 | ★★★★★ | ★★★★☆ | なぜかを知りたい人 |
| 人を動かす | 人間関係の土台 | ★★★★☆ | ★★★★★ | 営業初心者〜中級者 |
| 完訳 7つの習慣 | 中長期の在り方設計 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 本格的に体系化したい人 |
| マネジメント[エッセンシャル版] | 貢献の思想・組織設計 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 経営視点を深めたい人 |
| ゼロ・トゥ・ワン | 差別化・ポジション設計 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 競合と差をつけたい人 |
読む目的が「すぐ動きたい」なら「つながり力の教科書」から。
「なぜ紹介営業なのかを腹落ちさせたい」なら「GIVE & TAKE」から。
「人間関係を根本から見直したい」なら「人を動かす」から始めることをすすめます。
よくある質問

Q1. 紹介営業の本は何冊読めばいいですか?
1冊を「人に説明できるまで」読み込む方が、5冊を流し読みするより紹介は増えます。
まず1冊、読んで実践して、から次に進む。これが私のすすめる順番です。
Q2. リファラル営業と紹介営業は違うものですか?
ほぼ同じ概念です。リファラル営業は英語圏由来の言葉で、採用文脈でも使われます。
ビジネス書の文脈では「信頼関係を通じた紹介による新規開拓」として、ほぼ同義で使われています。
どちらの言葉で検索しても、本の内容は重なります。
Q3. BNIに入らないと紹介営業の仕組みは作れませんか?
BNIは一つの手段です。入らなくても仕組みは作れます。
ただし、BNIのような「紹介を前提としたコミュニティ」に属すると、仕組み化のスピードが上がるのは事実です。
私が東京でBNIに出会ったのは偶然でしたが、あの経験が「つながり力の教科書」の土台になっています。
Q4. 紹介営業の仕組み化に本だけで足りますか?
足りません(笑)。
本は「地図」で、実践が「足」です。
本を読んだあとに「自分の人間関係を棚卸しするワーク」と「最初の一手を決める判断」がセットで必要です。
これが独学の限界であり、コミュニティや講座が補完する部分です。
Q5. 40代・50代のひとり社長に一番合う本はどれですか?
「つながり力の教科書」を最初にすすめます。
リアルの人脈は豊富だけれどオンラインが弱い、という方に特に効く設計になっています。
私自身がその立場から這い上がってきたので、同じ悩みを持つ方の解像度で書きました。
もっと深く実装したい方へ ── WOBS

本を読んで「やってみたい」と思ったけれど、どこから手をつけるかわからない。
そういう方のために、私はWOBS(ワクワクオンラインビジネススクール)を運営しています。
40〜60代の経営者が6ヶ月で、先に与えることの営業設計・マインドブロック解除・AI実装を同時に学ぶ講座です。
本で「知る」だけでなく、実際に動いて「仕組みを作る」ところまで伴走します。
まず雰囲気だけ見てみたい、という方は無料体験セミナーから始めてください。
WOBS(ワクワクオンラインビジネススクール)の無料体験セミナー詳細はこちら
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まとめ

紹介営業の本を5冊読んで、私が学んだことを一言にまとめると「哲学のある1冊を使いきれ」です。
テクニック本は読んだその日に古くなります。
でも「先に与えること」の哲学は、10年後も変わらず紹介を呼び続けます。
私が44歳で新橋の皿洗いから這い上がり、35年のITコンサルを経て今も現役で3,000社・12,500人と向き合えているのは、この「先に与える」という信念を崩さなかったからだと思っています。
本はその信念を強化してくれるツールです。
まず1冊。読んで、人に話して、動いてみる。
その繰り返しが、紹介が来る人間になる最短ルートです。
今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。
感謝の気持ちを込めて。
和久井海十
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